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7.紫イペにはガン細胞を直接攻撃する力がある

免疫力や自然治癒力に目を向けたとき、その根底に存在するのはガンを
根絶させるのではなく、患者さんの持つ全体的な力を高めることが重要と
なります。
そう考えてみると、古来から民間的治療で行われてきた目的はまさにこの
点にあったのではないでしょうか。
民間薬というと、何か気休め的で、あまり効果が無く、むしろ安心のための
治療法という印象で受け止められやすいのです。

しかし、見方をかえれば、何百年という時の間に繰り返し利用されて積み
重ねてきた効果・効能は、現在のように新薬の開発の際に費やされる10
年程度の短い時間には、比べる事の出来ないほど重みがあります。

民間薬は、この何百年の間、その効果はもちろん、副作用に関してもあり
とあらゆる検討がなされているはずです。膨大な時間と使用経験のデータ
のしたにその優秀性が証明されてくるのです。紫イペも、その民間薬、生
薬の1つです。

紫イペのお茶としての歴史は非常に古いものですが、日本でも十数年前
から利用されるようになり、それが臨床医学の分野にも登場してきたきっ
かけは、お茶のエキス化があります。お茶の効果をさらに高めるために、
濃縮エキス剤をつくり出し、高濃度に濃縮した紫イペエキスを、臨床で治
療用に使用できるようにしたのです。

大量にお茶を飲めない方や、短期に集中的に紫イペの飲用が必要な方
のために、エキス剤が利用できるようになったことは非常に心強いことで
す。
さらに、このエキス剤をカプセル化したカプセル剤も登場することにより、
保存性が向上し、飲用量を正確に再現できるというメリットも出てきました。

紫イペでお茶からエキス剤がつくられることにより、その効果と利便性が
飛躍的に高まり、臨床医学への応用も容易になってきました。一例、一例
数ヶ月以上、場合によっては年単位で行われる臨床治療では、さらに応
用範囲を広げるための基礎研究は思うように進みません。

そんな場合、動物や細胞を使った基礎研究の重要性は否定できません。
さらに臨床で治療効果があったときのメカニズムなどは、臨床データだけ
では解析が不可能なのです。やはり、しっかりとした基礎研究があってこ
そ、次の段階の臨床への応用が進んでいきます。そういう意味では金沢
大学がん研究所の坂井博士が行った研究の意義は非常に大きなものです。
その成果も確実なものとなり、日本癌学会をはじめとする重要な学会で続
けて発表をされています。

まずネズミを使った実験では、ネズミに腫瘍細胞を植えつけ、腫瘍が増殖
し始めたのを確認してから、紫イペエキスを投与し、腫瘍塊の変化、体重
の変化、寿命の変化を調べています。

紫イペを投与したネズミでは、投与しなかったネズミに比べ寿命が延び、
腫瘍魂が縮小し、体重が増加したことが確認されました。明らかに紫イペ
投与による効果がありました。

次に、腫瘍細胞のみをガラスのシャーレにとり、さらに紫イペを添加して
細胞が増殖するかどうかを調べました。結果として、各種の腫瘍細胞に対
し抗腫瘍活性を示し、腫瘍細胞の増殖を阻止しました。このことから、
紫イペには単独で腫瘍細胞を直接攻撃する力、抗腫瘍作用があることが
分ります。

これは、紫イペが抗癌剤と同様の働きをすると解釈してもよいと思います。
非常に優れた力です。

さらに、免疫力増強作用についても検討されました。
紫イペをネズミに投与し、投与前後の免疫力、NK細胞活性を調べまし
た。その結果、臨床で得られるデータと同じように確実なNK細胞活性の
増強が認められました。

天然の生薬で免疫力増強作用と抗腫瘍作用を併せ持つ植物は非常に
すくなく、現在の通常療法が解決できなかったガン治療の問題点を積極
的に解決してくれる鍵になる可能性があります。

まさに、その神秘のベールがめくられ、アマゾンに眠る神の恵みが、
病む現代人にも福音となってきたのです。


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